前代未聞&唯一無二なアウトドアウェディングへ
見事な晴天のフォレストサンズ長瀞で、日本人の奥様とアメリカ人の旦那様という国際カップルによる、前代未聞の双方の親には内緒でサプライズにするというウェディングパーティーが開かれました。お2人の可愛らしいお嬢さんもいる素敵なファミリーです。
会場選定から当日のオペレーションまでAwesome Camp & Glamping(以下ACG)でフルサポートさせていただきました。
アウトドアウェディングの会場選び
お住まいからもアクセスがしやすいということで候補に挙がった嵐山から秩父にかけてのエリアから、以前よりお付き合いのあるキャンプ場「フォレストサンズ長瀞」を提案させていただきました。アウトドアウェディングやグランピングウェディングを東京から近い場所で探すにも、埼玉県に位置する「フォレストサンズ長瀞」は、東京から電車でもアクセスでき、荒天時の室内会場のバックアップ案もあるので、非常にお勧めです。
フォレストサンズ長瀞は、ホテル並みに整備されたコテージが完備され、ゲストの滞在に極めて安心度も高く、新郎新婦の支度部屋としても活用でき、そしてスタッフの方達も協力的で心強いです。
アウトドアウェディングの会場選定は、エリアによっては難航することも多い1つのハードルでもあるのですが、今回はスムーズに確定に至りました。
アウトドアウェディングのサプライズ企画
お2人より「これがやりたい!」とお話しいただいたのが、”ご両親達へはウェディングパーティーは秘密で、当日現地に来てもらい、到着したら目隠しをしてもらい、その目隠しを外したら、「実は今日は僕たちのウェディングパーティーです!」と驚かせたいという企画。
私たちスタッフも、それは面白い、しかし、キャンプ場という勾配のある立地で目隠しを使うという安全面の懸念や動線の問題、40名近くいるゲストもいる中で、本当に上手くできるのかという、議論と準備の日々が本番に向けて始動しました。
ぎりぎりまで練り直したサプライズの進行案と準備
私達スタッフは前日にフォレストサンズ長瀞へ入り、設営を開始します。
何もないキャンプ場の広場に、事前に決めたレイアウト案を元に、まずはメインエリアとキッズ用テントに使用する2つの「ベルテント」、ゲストの過ごされる大きなイベントテントの「スターシェード」、フードエリア用のタープ「クラッシックシェルター」や家具を配置し、そこから、景観や動線、木の根や大きな石を除けるという安全の配慮、ゲストに心地よくお過ごしいただける空間へと調整を行います。
アウトドアウェディングパーティー会場のベースが出来上がりました。
肝心のサプライズの進行は、直前まで練り直し、このように落ち着きました。
①両家のファミリーを交えた旅行ということでキャンプ場へ到着
②駐車場から秘密裏にスタッフに誘導されてコテージに入りアイマスクをする。
③アイマスクをしたままコテージのテラスに出る。
④合図をされたらアイマスクを外す。すると、晴れ着姿のお二人とゲストが待ち構え、家族旅行ではなくアウトドアウェディングパーティーであるということを打ち明ける。
サプライズ企画やパーティー進行の確認、照明のチェックをして長瀞のパーティー前夜の男だけのアウトドアウェディング準備チームの夜はふけていきました。
いよいよアウトドアウェディングパーティー当日
前日入りのスタッフは夜明けとともに準備再開。前日設置したテントやタープの夜風の影響やペグの状態をチェックして、残りのデコレーションを施していきます。
スタッフもサプライズ企画とアウトドアウェディングパーティーの成功へ向け、入念に調整を行っています。
会場には、Minoriiroさんの華やかなケータリングの準備が着々と。
ワーゲンバスを使ってPhoto BoothをセットアップしてくれるPhotobus JAPANもスタンバイ。
実はこのPhoto Busの車内には、写真プリントマシーンが設置されていて、ゲストに大好評。
会場の大枠が完成する頃、新郎新婦がご到着。コテージの一室でスタッフ全員と最終の打ち合わせ。
ゲストへのギフトの準備とキッズテントとメインテント
お二人がセレクトされたギフトをテーブルに。新郎新婦自らとスタッフで一緒にセッティング。
お子様連れも多い今回のアウトドアウェディング。ベルテントの1つを「キッズテント」として今回はご用意。ベルテントの中にはお子様向けギフトと、風船やぬりえセットといったおもちゃもスタンバイ。
新郎新婦による挨拶やケーキカット、サンドセレモニーを行うエリアに配置したメインテントとなるベルテント は、今回のアウトドアウェディングパーティーのテーマカラーのイエローのガーランドをデコレーションさせていただきました。グランピングウェディングともいわれるアウトドアウェディングパーティーのシンボルチックな空間です。
ゲストのご到着
いよいよゲストの迎え入れ。お手製のウェルカムエリアも可愛らしいです。
続々とゲストも集まって会場は一気に賑やかに。お子様連れのゲストも多く、お子様が走り回っても大丈夫な自由度の高さがアウトドアウェディングの魅力でもあります。アウトドアウェディングの服装は、フェスのような雰囲気で案内することが多いのですが、今回はわりとドレッシーな感じのゲストが多かったです。
パーティーのスタートまで、ウェルカムドリンクの用意された会場でリラックスしてお過ごしいただきました。
新郎新婦の入場
ゲストの揃った会場に新郎新婦が入場。アウトドアウェディングパーティーが始まります。
サプライズ企画の本番
新郎新婦のウェルカムスピーチに加え、新郎新婦のサプライズ企画をゲストへ説明。当日その企画を知らされたゲストもここから仕掛け人に。
新郎新婦の登場した会場の裏では、スタッフ陣は、駐車場で両親チームを待ち構えるスタッフ、両親チームをアテンドするスタッフ、BGM担当、撮影班と刻一刻と迫ってくるサプライズに備えスタンバイ。
待ち構える新郎新婦とゲストが、両親チームと鉢合わせしないプログラム組み、装飾した会場が絶対に見られないようにするために組んだレイアウトが功を奏して、見事なタイミングで両親チームは到着。サプライズのシーンでは感激されるご両親様の笑顔を拝見し、スタッフも思わず感無量に。
アウトドアウェディングパーティー本番
サプライズ企画が無事に成功したところで、ご両親達も交えて、ある意味いよいよ本当のアウトドアウェディングパーティー本番が始まります。サプライズ企画があったことで、会場の温度も暖まり、他にはない一体感のあるパーティーになって盛り上がっていました。
日本では珍しい、サンドセレモニーという演目。
新郎新婦からのご希望のプログラムだった”サンドセレモニー”とは、グラスサンドアートを取り入れた演出で、新郎新婦やゲストが小瓶に入った一杯ずつの色の付いた砂を、1つの容器に入れていくというセレモニー。
元々は別々の砂だったものが、1つの瓶に入って唯一無二のものに仕上がっていくことから、永遠に一つになるという意味が込められているそうです。
一人ひとりが色の異なる砂を1つの瓶に入れ、唯一無二のボトルが出来上がります。
みんなでの記念撮影は、今回のテーマカラーであるイエローのフラッグガーランドが結ばれたベルテントとPhotoBusの前で。
「ドローンを使って空撮もします」というスタッフの声にゲストからは驚きの声も。
ブーケも雰囲気にマッチして素敵でした。
華やかなパーティーフードやケーキ
フードはACGの仲間であるMinoriiroさん。体に優しくて美味しい料理と華やかなデコレーションで定評があります。
今回は、来日するゲストもいるのでせっかくなので日本的なものも楽しんでいただこうということで、おにぎりやラーメン、焼き鳥といったメニューも。ラーメンや焼き鳥はフードブース内で調理。暖かいお料理で「美味しい!」という声をたくさん頂き、喜んでいただけたようです。
ケーキカットは、Minoriiroさんのコーディネートによるカップケーキタワー。トップの部分はケーキになっていて、そこへケーキ入刀です。
カップケーキ1つ1つも可愛らしくて素敵です。オペレーションの面においても、切り分けが必要なく、アウトドアウェディングにぴったりのメニューです。
ゲストも大喜びのプリントマシーン付きのPhotoBus
お2人からのご依頼でワーゲンバスでフォトブースを作りにきてくれるサービス「PhotoBusJAPAN」をご用意させていただきました。

フォトジェニックなワーゲンバスと装飾で、会場に華を添えてくれるのはもちろんのこと、車内には写真プリントマシーンが付いています。
フォトバスは、ウェディングのアイテムとしては斬新でありながら、プリクラ世代には懐かしさも感じるアウトドアウェディングには最高にマッチするアイテムです。
アウトドアウェディングは夕景シーンへ
会場には西日が差しかかってきました。長瀞の紅葉とのコントラストも美しいです。テントとフォトバスの裏手すぐにはこの光景が広がっています。
日が暮れるにつれ、焚火に点火。
何だかノスタルジックな素敵な時間。
日が沈み、会場は艶やかで昼間とはまた違った情景へ。
日帰りのゲストがお帰りになり、お泊りのゲストは焚火を囲んでアフターパーティーへ。
その後、コテージのリビングで、アフターアフターパーティーでお過ごしになったようです。
サプライズ企画から始まったアウトドアウェディングパーティーは終始笑顔と幸せの溢れる時間となりました。
従来の予め業者に用意された選択肢から選んで作る結婚式より、何もないところから一から作り上げるこのスタイルはやっぱりいいものだと改めて実感させていただきました。今回、「サプライズアウトドアウェディング」という新しい領域にも携わらせていただき、お2人には大変感謝です。
末永くお幸せに。
フード:Minoriiro
フォトバス:PhotoBus JAPAN
撮影:LODE Film
グランピング家具&焚火台:YOKA by Twelevetone
会場:フォレストサンズ長瀞
コーディネート:Awesome Camp & Glamping