キャンプWi-Fi導入事例①

長野県の「ラボランドくろひめ」さんへ導入させていただきました。

 

■施設の紹介

 

「ラボランドくろひめ」さんは、長野県北部の黒姫山脈に位置し、10万㎡もの広さを持つ森林に囲まれたロッジ形式の宿泊施設です。

ファミリー・グループでの宿泊や、企業研修、冬季はスキー合宿など最大650名規模の団体まで対応できるという規模の大きな施設です。

本部棟はガラス張りでラウンジや厨房も兼ね揃えた非常にしっかりとした造りです。

 

大小26のロッジ、300名収容の集会場、キャンプファイヤーや運動会もできる広場、ハイロープコースと呼ばれるツリーアドベンチャーもあります。

■Camp Wi-Fi導入の経緯

既に本部棟(管理棟)にはキャンプ場利用者に開放されたWi-Fiがあったものの、「ロッジの中でもWi-Fiを使用したい。」との声が多くなってきて、各ロッジのWi-Fiの設置を模索していたとのことで、お問い合わせをいただきました。

これだけの大きな施設を完全対応するには、相応の工期と費用が掛かってしまうため、まずは実証実験や反応をみたいとのことで、まずは部分的に導入していただきました。

 

■キャンプWi-Fiの導入内容

業務用屋外向無線アクセスポイント(AP)3基
電源供給装置(PoE)3基

 

■キャンプWi-Fiの導入場所

本部棟(受付棟)へ2基(主に広場など屋外でWi-Fiを利用するための目的)
ロッジへ1基(ロッジ内でWi-Fiを利用するための目的)

 

■キャンプWi-Fi導入後の使用環境

本部とロッジの建物間のネットワークはLAN接続(無線中継)

ロッジでWi-Fiに接続すると、ロッジに取り付けた機器→本部棟に取り付けた機器経由でインターネットが使用できるというシステム。

 

■工事の様子

今回は12月という日も短い時期でもあり、2日間の工事となりました。

【1日目】

・業務用屋外向けWi-Fi接続用アクセスポイント(以下AP)とインターネット回線をつなぐためのLANケーブルを外へ引き回します。本部棟の壁に穴あけ加工も行いました。

・通線できることが確認できたところで、屋外用のLANケーブルを引き回します。(引き回したLANケーブルはモールとケーブルタイで丁寧に整線しています。)

・APを取り付けて、LANケーブルにコネクターを取り付け。

・APとインターネット回線を接続する→疎通確認、通電確認を行う。

・APにアンテナを取り付け、電波の方向や出力調整を行う。

・実際にWi-Fi接続を行い、通信速度の確認。
(建物付近半径30メートル範囲でダウンロード80Mbps アップロード120Mbps。かなり優秀な数値。)

・ 70メートル離れたロッジ付近で計測
(ダウンロード30Mbps アップロード60Mbps。こちらも順調。)

夕暮れの関係でこの日はここまで。ロッジへの取り付けは翌日に実施。

【2日目】

、本部棟から40メートルほどの離れにある、ロッジ壁面にAPを取り付け。

・APに電源を送り込むためのLANケーブル(PoEとの接続)配線用に屋内から壁面への穴あけ加工を行う。

・ロッジの本部棟向きの壁面にAPを取り付ける

・APにアンテナを取り付け、本部のAPとロッジ間で無線通信で接続できることを確認する。

・本部から直接出ている電波でAP取り付け場所付近でダウンロードテストを実施、ダウンロード50Mbps、アップロード60Mbpsと想定通り。

・ロッジ内からAPへ接続しての速度測定を実施。

(電波状況の一番良い室内で ダウンロード20Mbps、アップロード30Mbps。ストリーミング再生も十分可能な速度。)

速度が落ちる場所は、ダウンロード8Mbps アップロード12Mbps。

→この速度でもインスタグラムなどの投稿は十分行えるのですが、本部棟での速度が速いが故に、この場所では速度の低下が実感できてしまうのが実情です。

但し、その点も諦めずに更にカバーする方法があり、出力が小さくコストを抑えたAPを室内に設置をすることで解決するので、
今後の検討材料としていただきました。

こうして「ロッジで普通にWi-Fiが使用できる」という環境が出来上がりました。

■今後の展望

今回導入したキャンプWi-Fiの状況確認に伺い、室内用APを使用してロッジ内の電波状態の弱い部分の改善状況の実地検証と費用対効果の検証を行う予定です。

また、キャンプWi-Fiを設置したロッジはまだ1棟なので、残りのロッジへの導入もおこなって、利便性の向上にへと、
施設利用者様の更なる満足度の提供にサポートしていけたらと思います。

 

【設置の流れ】

検証:専門家が伺い、お困りの点やご予算をヒアリング、最適なプランをご提案致します。

設置:主に平日や閑散期など、運営に支障のない日時で設置を行います。

メンテナンス:定期的にメンテナスに伺い、フォローアップ致します。

家庭用を導入しても中途半端な状態になってしまうのは、時間も費用もロスになってしまいます。

Wi-Fi環境でお困りの方や環境を整えたい方のご相談を専門スタッフが承ります。